えんとつ町のプペルの物語について考えてみた

こんにちは。

今回は今話題のえんとつ町のプペルの物語について考えてみたいと思います。

 

この絵本は書かれている作家がお笑いコンビ、キングコングにしのあきひろさんであり、そのことからも話題性はあるのですが、なんといってもこの作品が評価されるべきところは2点に集約されると僕は思う。

それは ①絵がとにかくきれい ②物語が現代社会に問いかけるメッセージ性

この2点である。

 

まず①絵がとにかくきれい についてだが

先日絵本展にいってきたが

f:id:doctoruk:20170801154906j:plain

僕はなんといってもこの絵が一番好きである。

これはえんとつ町から初めて主人公ルビッチが星空をみた瞬間である。

この近代化された現代にこれほど光り輝く星空を見ることのすばらしさを感じさせられた一枚である。

 

②物語が現代社会に問いかけるメッセージ性

この物語のあらすじについてまず書いてみるが

この物語はある配達員が心臓を配達中にその心臓をゴミ山におとしてしまうことから始まる。

この心臓とゴミがあわさってできた人間がプペルである。

プペルは一人のかけがえのない人間ルビッチに出会う。彼は煙の向こうに星空を夢見る純粋無垢な少年であった。この世界では近代化が進み、そこかしこにえんとつが並び空はもくもく煙だらけ、生まれて煙のない空を人々は見たことがなかった。

そんな中プペルはゴミが集まってできたゴミ人間、彼が街にくりだすと人々はみな口おそろえてくさい臭いのオンパレード、唯一の友達であるルビッチもやがてプペルのもとからいなくなってしまった。

しかしプペルは唯一のかけがえのない存在であるルビッチのために空を見せてあげようとする。そこで船にいっぱいの風船をつけ、大空へと旅立つのであった。

そこでやっとのことでたどりついた星空がさっきの写真の光景なのであった。

 

詳しくはもっと内容のあるストーリーだが、おおよそこんなかんじか、、

現代社会、常識というものに縛られ、自分の言いたいことしたいことも自由にできない夢をまともに見ることすらできない、そしていつしか夢を持つことが恥ずかしいことのように思える。

この物語はそんな常識を覆し、夢を実現した二人の最高の物語なのであると思う。

 

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル